今月は文化・芸術をいろいろ摂取しております!
昨年あまり行けなかったので、その分を取り返すように・・・
やはり行ける時に行かないと!ですよね。
ダンスカンパニーのパフォーマンス。
このベルギーのチームの名前は耳にしたことあったのですが実際観たことはなく、
過去のパフォーマンスの映像上映会も見逃してしまい、全くの予備知識なしで
挑みました!
公演情報でデビット・リンチ的とあったので、かなり興味を惹かれたものでね。
さて当日。前売り購入していたのでのんびり行ってみると、開場前から既に
長蛇の列・・・。自由席ですからねぇ。しまった!と言う感じです。
コロナで一度公演中止になった経緯もあり、観客も待ちに待っていたのかな。
県外から訪れている人も多かったようです。
何とか座席を確保して満席の熱気の中、上演開始。
いやー、これはシュール。とても奇妙な夢のような舞台でした!
「マザー」と言うタイトル通り、母がテーマ。
ダンスだけでなく台詞も所々あり、英語なので事前に日本語訳のテキストが配布されてました。
うーん、でもテキストを読んでもなかなか理解できないような。
物語として読み解くより、断片的な母親のイメージや記憶を次々と受け取る感じ。
葬儀場、美術館、産室、病室・・・などと舞台は変化し、演者さんたちの役柄も
変わっていくので最初は混乱したけど、次第に感じるがままに任せました。
確かにリンチ的といえばそんな雰囲気?
全体的に不穏で怖さもあり緊張感で固まってましたね。
でも時にコミカルな場面も差し込まれ予測不能。
やはりダンスは圧倒的迫力!
どうやったらこんな体型になる?と言うような動きでハラハラしながら観てました。
↑ 異形のダンスっぽいですね。
怒りや苦しみ、悲しみが満ち溢れたようなパフォーマンスは息が止まりそう。
そのダンスに伴う音は舞台上で他の演者さんによって作られていたり、壁の絵が
次々と掛けかえられていたり、かなり緻密で計算された演出です。
やはりもっと前の席で細かいところまで観れたらよかったかな。
事前に地元で募集されたシニアの方々も数名舞台に立たれていて、どこか遠い世界の話ではなく、一気に身近に感じました。
誰もが皆、母への何かしらの思いを持っている。それは世界共通ですよね。
フッと舞台の灯りが消え、カーテンコールとなって現実に戻り、拍手を送りながら
やはり生の舞台って凄いな~と。
年齢も国籍も様々な演者さんたちの体を張った熱演を目の当たりにして、
しばらく興奮冷めやらず。
アートな舞台に大いに刺激を受けた夜でした。