RRR!

噂の映画をやっと観ました!

「RRR」

英国植民地時代の激動のインドを舞台に、2人の男の友情と使命がぶつかり合う様を豪快に描くアクションエンタテインメント!インド映画史上最高の製作費7200万ドルをかけた超大作。
舞台は1920年、英国植民地時代のインド。
英国軍にさらわれた幼い少女を救うため、立ち上がるビーム。大義のため英国政府の警察となるラーマ。
熱い思いを胸に秘めた男たちは”運命”に導かれて出会い、唯一無二の親友となる。しかし、ある事件をきっかけに、それぞれの”宿命”に切り裂かれる2人はやがて究極の選択を迫られることに。彼らが選ぶのは友情か?使命か?(映画館サイトより)

 

いやー、凄かった。凄すぎて笑ってしまうレベル。

初っ端から圧倒されます。クライマックスが何度もやってくるような作品なので

3時間ほどにもなる上映時間があっと言う間。熱いっ!

 

・・・と言うことで、以下ネタバレします。

 

 

 

インド映画を劇場で観るのは久しぶり。「ムトゥ 踊るマハラジャ」以来かな。

あの時、大ブームになりましたね。映画を観終わって帰ろうとすると、知らないご婦人から「面白かったわね~!」と声をかけられたりして。

今回も普段空いてる劇場が結構なお客で埋まり、熱気がありました! 大人気です。

そして観終わった後、やはり妙に気持ちが昂るというか。元気が出ますねぇ。

今の映画は技術が更に進化してるので本当に目を見張ります!

 

ラーマとビームはそれぞれの目的のために身分を偽ってますが、ある少年を協力して救った時から友情が芽生えます(この少年を救うシーンもかなりビックリ)

キリッとした兄貴分のラーマ、首をふりふりチャーミングなビーム。

英国人のパーティに招かれたとき、あっ、ここでナートゥダンス?とワクワク。

ネットで一部観ていたダンス場面でしたが、大画面で観ると「ナートゥをご存知か?」と言うラーマのポーズのカッコいいこと!   いきなり始まると言っても、自然な流れでダンスシーンに繋がりキレッキレの動き。馬鹿にしていた英国人を負かしてお見事~。

 

そんな場面もありながら、幼い少女を助け出す目的を遂行するため、本当の姿が

露になるビーム。ラーマの方は警察として彼を捕らえなくてはならない。

ど、動物が・・・。こんな構図ですよ。

屋敷に侵入するビームは森で集めたたくさんの動物とともに!

草食動物も肉食動物も一緒だわ(笑)

大迫力だけどCGとわかるので動物の心配はせずに観られました。

 

自分たちの目的のためにお互い戦うことになってしまうラーマとビーム。

ビームは捕まってしまいますが、ラーマの心を動かすんですね。

二人が共闘した時は、その姿に鳥肌!?( 笑)   えっ、それで戦うの?と。

そして最終的にラーマは神のような姿に。いちいちポーズが決まりすぎてて、もう歌舞伎か何かのような。

敵を倒し、最後は故郷に帰り、恋人と再会もできるハッピーエンド。

でも戦いはこれからも続きそう。シンプルなストーリーで勧善懲悪的に描かれているからわかりやすいエンターティンメントです。英国人はビームが好意を持つジェニー以外は散々な描かれ方ですが。やはりインドは植民地時代、過酷な状態だったのですね。

 

フィナーレのダンスも楽しく、登場人物以外の知らないおじさんがいて、誰?と思ったら監督だったりしてそれも笑ってしまいますが、インドの英雄たちを何人か紹介してるのに、こちらの知識がないものでさっぱりわからず。

ガンジーくらいしか知らないのに、紹介されずで???  結局は非暴力でなく、戦うことを選んだストーリーだったからなのかな。

フィクションながらラーマとビームも独立運動の英雄という実在の人物がモデルのようだし、ちょっとインドの歴史が気になってきました。

 

これでもかとてんこ盛りの濃い画面でお腹いっぱいになり、ツッコミどころや痛そうなシーン(結構流血シーンあり)は多々あってもやめられず、最後まで食べ続けるように観てしまう映画でした。

本当に、インドすごい・・・。

 

それにしても前回は寒々としたイニシェリン島のおじさんたち二人の喧嘩、今回はインドの髭の熱い男たち二人のタッグ。いろいろ楽しませてもらってます。