先月観た映画。
「ウエスト・サイド・ストーリー」
ニューヨークのウエスト・サイドには、夢や自由を求めて世界中から多くの人々が集まっていた。しかし、差別や偏見による社会への不満を抱えた若者たちは、やがて仲間と集団を作り激しく敵対しあっていく。ある日、"ジェッツ"と呼ばれるチームの元リーダーのトニーは、対立する"シャークス"のリーダーの妹マリアと出会い、瞬く間に恋に落ちる。この禁断の愛は、多くの人々の運命を変える悲劇の始まりだった・・・。
(映画館サイトより)
ブロードウェイミュージカルの名作で1961年に映画化されている「ウエストサイド物語」をスピルバーグ監督監督が再映画化。
どんな風に仕上がっているか興味津々で観に行きました。
「ロミオとジュリエット」をモチーフに作られた悲劇です。
さて現代ではどうなるか。
以下、ネタバレします。
びっくりしましたね~。
これ、かなり旧作に忠実。楽曲も一緒!
スピルバーグがいかにウエストサイド物語をリスペクトしているかが感じられるというか。時代背景を現代にするとか様々な可能性もあったでしょうけど、あえて当時と同じ。もちろん、ところどころに今の時代に合わせた細かい変更はありましたが、違和感を感じるような改変は無かったです。
今回は実際のプエルトリコ系の俳優たちが多数演じているためスペイン語で喋っていたり、LGBT設定のメンバーが登場したり。
そしてドクの店の女主人、それが旧作でアニータを演じたプエルトリコ人俳優リタ・モレノが演じているのが凄いですね~。かなりの高齢なのに、この存在感。
今回のアニータ役アリアナ・デボーズもパワフルで良かったですよ。
店で新旧の二人が顔を合わす場面はサービスかな。
マリア役レイチェル・ゼグラーも美しい歌声☆
撮影はさすが技術が進んで全体を自由自在に俯瞰したり、上から下からと立体的。
バルコニーシーンでさえも。
ここでの名曲トゥナイト・・・コロナでなくて応援上映とかあったら一緒に唄っちゃいそう(笑)
あっという間に恋に落ち、話の展開が多少「?」なところはありますが、そこはやはりミュージカルならではと言うことで。
最後にトニーを撃ってしまうチノのキャラクター設定は今作でなるほどと思わされました。ダンスなども旧作の振り付けを取り入れつつ、進化させてる感じだったかな。
他の箇所も旧作と見比べてみたいです。
何故今、この映画を?と言われてると思いますが、時を経ても世界から差別や社会の問題はなくならず、民族同士の争いも相変わらず。
観ていてロシアとウクライナの関係に重なる部分もあり、メッセージ性と言う意味でも
再映画化はありだと感じます。
旧作から馴染んでいる自分はすんなり観れましたが、若い世代、初見の人はどんな感想でしょうかね。
とにかく、楽曲が良い! これに尽きます!
バーンスタインの永遠のミュージカルナンバーですね。