夏の美術館

立秋も過ぎて残暑と言うことになりますが、まだまだ猛暑が続きますね。

感染者が増えすぎて不安ながらも、映画館や美術館ならまだ大丈夫そうなので

お出かけと言えば大体そちらへ。

 

ただいま開催中。ちょっと怪しい?世界の写真展。

この写真家さんは120か国も巡り、「奇妙なもの」を撮影してきたそうです。

自然が生んだ奇妙な景色はもちろんのこと、人間が生み出した文化やその土地ならではの習性、

個人がコツコツと成し遂げたプライベートな造形物などなど、かなり好奇心を刺激される内容が盛りだくさんでしたね。

 

チラシに載ってるのはマトリョーシカの形をしたホテル。

建物内部もマトリョーシカ尽くし。泊まってみたいような、やめておきたいような。

 

TVなどで紹介されてて観たことがある、知ってる場所もありますが、ほとんどが

初めて知ったような場所や文化で、かなりぶっ飛んだ内容のテーマパークとか(笑)

ビックリするものや、怖さを感じるものもあり。

うーん、世界にはまだまだ未知のものが溢れているなぁ。

 

ガーナの手作り棺桶の実物が来ていて見れたのは嬉しかったです。

故人の好きだったものでデザインするという文化が根付いてます。

今回展示されていたのは飛行機型でした。

 

パブア・ニューギニアの精霊。何だかカラフルで可愛い。

 

ロズウェルエリア51と言ったUFO関係、ヒマラヤのイェティ、ナスカの地上絵・・・

この辺りは不思議なものの定番ですね。

 

 

廃墟につい心惹かれるもので、これは軍艦島の写真。

 

 

写真に添えられてる説明だけでは物足りなく、もっと知りたくなる場所はありましたが

ネットで検索すると怖い写真が出てきそうで躊躇ってしまうというジレンマ。

ディープな世界なので、足を踏み入れると抜け出せなくなったりして。

 

スタンプラリーもやってます。

 

同時期にこちらも開催中。

 

会場では写真O.K.

でも撮ってると時間がかかりますね。数点だけ撮影。

 

じっくり観たことがなかったので、波に揉まれる小舟にこんなに人が

ぎっしり乗ってるとは知りませんでした。

 

赤い富士と青い富士

 

やはり北斎では富嶽三十六景のシリーズが好きだな。

富士山が見えたら「おぉっ!」と思う、その感覚は昔も今も変わらないかも。

 

雲の表現が洋風。様々な描き方を試したチャレンジャー精神の持ち主だったようです。

 

画面の中に風が吹いてる・・・巧みな表現。

 

 

鶴の描写も素晴らしいです。

 

肉筆画がまた凄いのですよ。

(光って上手く撮れてないですが)

これが89歳の時の作品とは。まさにスーパー絵師。

 

北斎の弟子たちの作品もあり、今回さらに面白かったのが、フランス人画家の

アンリ・リヴィエールと言う人が影響されて「エッフェル塔三十六景」を制作したと言うこと。確かに浮世絵などジャポニズムの影響を受けた画家は多いけど、人工物の

エッフェル塔をモチーフにするとは。

と言うことは、東京タワーやスカイツリーでも・・・あ、もうやってるアーティストがいたかな?

 

 

 

別室の企画ではしりあがり寿氏がパロディ作品を展示してました。

 

作品の中には自画像?

ご本人が楽しんでる感じですね。

 

 

北斎は日本全国巡って名所を描いた絵師。

最初の写真展もそうですが、なかなか自由にあちこち旅することが難しい今、

こうして展覧会で楽しませてもらって行った気になりました。