観たい映画はたくさんあるのに、なかなか行けない状態で。
世の中はモヤモヤ、自分もモヤモヤ・・・。
こんな時はやはりこれを観るか!と、やっと観てきました。
トップガン・マーヴェリック
アメリカ海軍のエリート・パイロット養成学校"トップガン"に、天才と呼ばれた男が帰ってきた。父と親友を空で失った過去を持ち、誰よりも空の厳しさと美しさを知るマーヴェリック(トム・クルーズ)だ。彼は守ることの難しさ、戦うことの過酷さを教えようとするが、訓練生らは型破りな指導に困惑し反発する。そんな新人たちの中には、かつてマーヴェリックの相棒だったグースの息子ルースター(マイルズ・テラー)の姿もあった。ルースターは、訓練中に命を落とした父とバディを組んでいたマーヴェリックを恨み、対峙するが・・・。マーヴェリックはなぜ、もう一度飛ぶことを決めたのか――いま再び、熱いドラマが展開する!
(映画館サイトより)
大ヒット作「トップガン」が公開されたのが1986年。長い年月を経て続編が作られるとは驚きでした。なぜ今?と言う思いと、世界的に戦争の不安が重くのしかかっている時に、戦闘機でイケイケの正義感全開の映画かも・・・と心配してましたが、オープニングの「デンジャー・ゾーン」の懐かしいメロディでつい乗せられてしまいました。
王道の中の王道!という映画でした。
以下、ネタバレします。
「トップガン」自体、もうすっかり内容を忘れていて、とにかく音楽が良く、カッコいいプロモーションビデオのような映画という記憶だったので、続編を観る前に前作を軽く流し見してました。
これ、正解でしたね。
おかげでスッと続編の世界に入り込むことができましたから。
無謀で挑戦的なマーヴェリックは時を経ても相変わらず。
でも時代は変わり、戦闘機は進化して一層ハイテクに。無人のドローンでも戦える。
そんな状況で体を張って踏ん張るマーヴェリックはCG全盛期でもリアルに拘り、
限界に挑むトム・クルーズ自身に重なります。
コロナで何度も延期されながらも劇場での上映に拘ったというのも。
実際、これは劇場で体験、体感するべき作品でした!
迫力ある空中戦、轟音・・・普通の上映館でも体に響くくらいだったので、IMAXとかだったらどんなことになったか!?
ドラマ的にはマーヴェリックとグースの息子とのくだりがやはり中心ですね。
グースの死がどうしてもマーヴェリックの心に影を落としている。そこに生き写しの息子が訓練生として現れ、危険な任務に・・・。前作をおさらいしていたので、あ～、あの小さいボクが成長して!と自分まで動揺。
二人の間の葛藤は過酷なミッションを潜り抜け、やがて和解へ。
王道展開ながらスリルと迫力でドキドキハラハラでした。
敵国は「ならずもの国家」とぼかされ、核プラント破壊という作戦でしたが
戦闘機がリアルなだけに、これは先制攻撃?とちょっと引っかかったりして。
あくまで相手は架空の敵としてますから、ここは過敏に反応しなくてもいいのかな。
このご時世なので、やはり描き方は気を使うでしょうね。
それから前作では女性教官との恋愛が描かれてました。
今回は全然彼女のことは触れず、代わりにペニーという女性とのロマンスがあります。
ジェニファー・コネリーが素敵に年を重ねて演じてますね。
大人の恋愛ってことで。
また、前作でライバルのアイスマンを演じたヴァル・キルマーが出演していて、
現在彼は喉頭がんで声を出せないため最新技術で声を再生したということに驚嘆。
出演出来て良かったなぁと。
アイスマンと言えばペンをクルクル回す仕草が印象に残ってました。
そういえば影響されてペン回している人がいたな(笑)
とにかく全編を通して一作目へのオマージュや懐かしさが溢れ、アメリカ映画らしいサービス精神旺盛な作りで、トム・クルーズは映画スターなんだなと再確認した気がします。評判通り続編として成功した作品だと言えるでしょう。
絵に描いたような若いキラキラな一作目から比べると、ちょっと憂いを帯びた色合いに染まってましたが、今回の若い次世代パイロットたちを見ていると、もしかしてこれ続編も?と思ったり。
トム、まだまだやりますかね。
もうこうなったら限界突破でトム道を極めて欲しいものです!
