久しぶりに映画館で観たのはアニメでした!
ロードショー作品は昨年秋に観た鬼滅以来。
延期されていたシン・エヴァ。
実はこのシリーズを劇場で観るのは初めてです。
というか、今までTVアニメも観てなくて。
大変人気のある作品と言うことで何となくのストーリー(大災害が起きた世界で巨大な汎用人型決戦兵器エヴァンゲリオンのパイロットとなった14歳の少年少女たちが襲来する謎の使徒たちと戦う物語)や
キャラクターなんかは認知してましたが、なかなか観る機会はなかったんですよね。
庵野監督の実写映画「シン・ゴジラ」が期待以上の出来で、これはエヴァも観てみるかとなり、
数年前に一挙放映されたTVシリーズを録画するも途中で挫折(笑)
最近やっと最終話まで観て、さて映画を観に行こうと思ったものの、新劇場版(序・破・Q)を未見でした・・・。
TVシリーズを観てるから何とかなるか~と思ったのですが、既に今作を観た甥っ子が
それはちょっとと言うので、しまった!最近地上波で放映していたのを録画しておけば
となりましたが後の祭り(ハードディスクの容量がなかったの)
シンは新劇場版の完結にあたるから、まあそうですよね。
結局、ネットでちょこっと映像とあらすじチェックだけして(かなりアバウト!)
いざ、劇場へ~。
では感想(ネタバレあり)
長年のファンの方々が心待ちにしていた作品を、にわか仕込みの私があれこれ書くのも烏滸がましいかもだけどアニメとして長尺ながら面白く観ることが出来ました。
もちろん今までの新劇場版をじっくり観ていないため、細かいところはよく分らず、ついていけない部分はありました。
でも難解ながらも基本的にはどう生きるか、何を選択するか、そして他者との関係や親子の関係の形などが描かれてます。
TV版、旧劇場版、新劇場版・・・と形を変えながら複雑になり、ループしていく物語を今回終わらせるという制作側の強い意志を感じました。
スタイリッシュで迫力ある冒頭の戦闘シーン、パリ市街地でエッフェル塔が~!と
大迫力画面に圧倒されてからの第三村での長閑な光景。
プラグスーツのアヤナミレイの田植え姿は面白可愛いというか。
村に馴染みつつ、そこでは暮らせないレイが切なかったな。
彼女がクローンと言うのは今までのストーリーで知ってましたが、アスカまでそうだったとは驚き。
TV版を観ていた時、14歳の彼らにこんな荷を負わせるのはあまりにも酷では?と
つい保護者目線で「逃げてもいいのよ、シンジ君!」と思ってしまった私。
そんな彼も葛藤しながら大人になりました。
周りの大人たちは大人たちで何かと拗らせていて観ていて困惑していたのに、今回、ミサトさんも凛としてカッコ良かったです。
シンジの父、ゲンドウはまあ最後までゲンドウな感じで困ったものですが(笑) 自分の弱さを認め、シンジと向かい合えたのは良かったかな。
シンジ、アスカ、レイの主要キャラに新劇場版から登場したマリが加わった意味が
分ったような。彼女が加わってループから抜け出すことが出来るのですね。
全てを終わらせたシンジと手を取り合って駆けだす姿に希望を感じるラスト。
で、後から気づいたのですが、レイもアスカも苗字に「波」がついていて、クローン。
マリも「真希波」と波がついてるんです。 えっ、もしかして彼女も?
そういえば年齢が謎というか、ユイやゲンドウと顔見知りで同世代?
見た目は若いけど。謎がいっぱいなんですよ~。
カヲル君が「司令」と呼ばれていたのも謎。
これはやはり一度観ただけじゃわからないかな~(というか、前作もしっかり観てないから)
そしてエヴァはオマージュや引用も多いですね。
キリスト教的モチーフが散りばめられ、クラッシック音楽がかかり、赤い海や廃虚。
「惑星ソラリス」などを撮ったロシアの監督、タルコフスキーにも影響を受けてる気がします。
最新技術の描写や特撮セットのような背景、凝ったアングル、フェティシズム・・・
庵野監督の嗜好が全部盛りでキャラクターにも自己投影されてますね。
ちょうどNHKの「プロフェッショナル」で特集があったので視聴しましたが、彼は
アーティストタイプだなぁと実感。
さて次は「シン・ウルトラマン」という実写の新作に期待がかかります。
今後、「シン・ヤマト」とかも作れそうですよね。(ヤマトのオマージュも感じたので)
エヴァは完結したけど、また次々と作品を制作して欲しいです。