もう2月!
1月があっという間に終わってしまいました。
昨年、アップし損なっていた劇場で観た映画、今頃ですが簡単に。
(だいぶ前に観たので、記憶が薄れてしまってます~)
「私のちいさなお葬式」
ロシア映画です。余命宣告を受けたエレーナが5年に一度しか会わない忙しい息子に迷惑をかけたくないと、一人で着々とお葬式準備に奮闘するお話。
主人公は元教師なので、住んでいる村には教え子がいっぱい。周りの皆に助けてもらいながら棺桶を台車で運んだり、料理の手配を済ませたり、お隣の友人にムチャぶりしたりとコメディ調でありながらも、やはり切なくて身につまされる。
昔、小さな村には将来性がないと息子を都会に送り出したのはエレーナ自身。
その息子は果たして今、幸せなのか・・・親子の間の不器用な気持ちの行き来がジワジワ来ます。
生き返った鯉が重要なメタファー。
ラストに流れる曲はなんと「恋のバカンス」でした。ロシアでも人気の曲なんですね。
そして劇中に登場したこのチョコレート。以前、友人からロシア土産で貰いました。
定番スイーツだ~!と実感。
「ジュディ 虹の彼方に」
これも観てましたね~。ほぼ一年ほど前かな。
この頃から感染対策が本格化で映画館でもマスクしていたような。
ハリウッド黄金期のミュージカル女優ジュディ・ガーランドの物語。
「オズの魔法使い」のドロシー役が有名ですね。
亡くなったのが47歳。そんなに若くして・・・とは知りませんでした。
その死の半年前のロンドンを舞台に回想シーンなど盛り込んでの作品です。
少女時代のスタジオでの過酷なパワハラには怒りが! 体型管理のための薬漬け・・・
スポットライトを浴びることの厳しさ、ショービジネスの暗部が描かれています。
晩年の彼女はとても不安定でハラハラしました。
でも束の間のファンとの交流の場面が良かったなぁ。
それが最後のシーンに活きてくる。
ボロボロになってもジュディが輝くのはやはり舞台の上。
主演のㇾネー・ゼルウィガーはジュディになりきってました。
「オーバー・ザ・レインボー」にはやはり泣かされましたね。
LGBTQのシンボルであるレインボーフラッグはここから生まれたというのも納得。
新作の劇場公開作品ではないのですが、昨年はこんなイベントにも行きました。
ドイツからハリウッドへ渡った2人の監督の無声映画上映会です。
せっかくなのでライブ演奏付きに。
古い無声映画と言っても時々簡単な字幕は入ります。
この作品はサックスとピアノの伴奏で。
ロンドン社交界を舞台にしたコメディで上流階級のご婦人方の会話が音楽で饒舌に語られる感じがしました。
字幕が最小限なので見る側が想像力を働かせるというか。
ストーリーはコメディでありながら親子の情愛も感じさせられました。
こちらは恋人を死神に連れ去られてしまった女性が、世界3か所の地の恋人たちの命を救えば彼を返してやると告げられるお話。
俳優さんが見るからに死神! 画面が何とも幻想的でインパクトあり、ゾクゾクしました。
アラブ、イタリア、中国と場面展開に合わせてのバイオリンとギターのライブ演奏も印象深く、今でもメロディが頭に残ってるくらい(ギターは朝ドラの「あまちゃん」や大河ドラマ「いだてん」の音楽担当の大友良英氏でした)
各地で悪戦苦闘しつつ、だんだん何ふり構わずになっていく女性、そして死神自身も自分の仕事に葛藤(!?)とシュールで独特の世界に魅了されました。
フリッツ・ラング監督の作品では「メトロポリス」も観たかったのですが、そちらは都合が合わず断念。
またいつか観る機会があればいいな。
とにかくこのコロナ禍の中、ライブ演奏を味わえたというのが有難かったです。
とても貴重な体験でした。
気が付けば3か月ほど映画館に行ってない・・・そろそろ行きたいところです。