緊急事態宣言が解除され、新しい日常とやらがやってきました。
ワクチンや特効薬が開発されるまでは、この状態が続きそうですね。
何かと気を付けながらの日常。
もうすっかりマスクや手洗いは習慣化され、
私は夢の中でまでソーシャル・ディスタンスを取ってます・・・。
家に籠るのは苦にならないけど、さすがにそろそろ映画館も行きたいですね。
自粛期間中はちょこちょこと家で映画鑑賞してました。
BSで懐かしい映画をやっていて、一人暮らしの母が楽しんでいる様子。
電話で話も弾みますので。
「若草物語」1949年版
何度か映画化されているオルコット原作の作品。
ちょうど今年6月に新作も公開されますね。
タイムリーなので鑑賞しました。原作を子供の頃読んでいるし、この1949年版も
昔、TVで観ています。なのでとても懐かしい。
四姉妹が美しく、それぞれキャラクターが個性的。
オルコットの自伝的作品で、次女ジョーが彼女自身。
男勝りで小説家を目指す姿は魅力的ながら、心優しく病弱な末っ子べスも
心に残ります。(原作ではべスは三女)
古き良き時代、アメリカの家庭・・・衣装やインテリアを見るのも楽しいですね。
いきなり背景が絵!の場面もあったりします。
観ていて、何となく雰囲気がターシャ・テューダーというアメリカの挿絵画家の
世界に似てる気がしましたが、それもそのはず。
ターシャは原作本の挿絵を描いていますし、テューダー家とオルコット家はボストンで
ご近所さんだった時代があり、曾祖父が若草物語の登場人物のモデルとも!
エイミーにプロポーズする青年ってローリー?
調べていて意外な発見がありました。
裕福でありながらターシャ自身はあまり社交界に興味がなく、自分のやりたいように
絵を描いて生活し、ガーデニングやスローライフを楽しんだ人生でした。
話が脱線しましたが、若草物語は母が乙女時代に友人たちと劇場で立見で
夢中になって観たとのこと。昔は娯楽と言えば映画でしたものね。
ちなみに父も若草物語を何十回と観ているようです(笑)
チャップリン2作品。
これも懐かしい!
子供時代に劇場でリバイバル上映を母と一緒に観ました。
ドタバタコメディではありながら、ペーソスや愛を感じるのがチャップリン映画。
そういえば昨年観た映画「ジョーカー」で、「モダンタイムス」のシーンや
楽曲「スマイル」が使われてましたね。
社会風刺を盛り込んでいるのもチャップリン映画の特徴です。
逞しく野生的なポーレット・ゴダードとのラストシーン、
そして盲目の花売り娘を演じたヴァージニア・チェリルとのラストシーン、
どちらも印象的。
特に「街の灯」は何度見ても何とも言えない切なさの余韻です。
黒澤の羅生門もTVでやってましたね。
平安時代、侍の不審死にその場に居合わせたそれぞれの人物の証言が食い違い・・・
人間のエゴが露になっていくというもの。
三船敏郎はじめ、名優たちの演技、京マチ子もインパクトありますね。
崩れかけた羅生門、雨のシーン、カット割りなどなど、とにかく画面からの
パワーがすごい。当時相当斬新だったのでは?
日本では最初あまり評判が良くなくて、
海外で評価されたというのもわかる気がします。人間の良心を信じたくなる作品です。
以上、どれも再見したものばかり。簡単感想でした。
でも細かいところは忘れているし、年を重ねてから観ると一層味わい深くなったりもしますね。
まだ録画機器に観ていない映画がたくさんあるのですが~。
また追い追いということで。