シャイニングからドクター・スリープ


PCの不調で焦る師走!

さてブログアップ、今年中に何回できるでしょうか・・・?

 

今月映画館で観たのは「ドクター・スリープ」

これは1980年に公開されたスタンリー・キューブリック作品「シャイニング」の

続編として作られたもの。

およそ40年を経て、違う監督が撮ってるということで興味津々。

まずはやはり「シャイニング」のおさらいをしたい!と言うことで

前にTV録画してたのを鑑賞。

もう何度か観ているのですが、細かいところは忘れているので・・・

 

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「シャイニング」

冬の間、雪に閉ざされる「展望ホテル」管理人の職を得たジャックは妻のウェンディ、息子のダニーと共にホテルにやってくる。

以前に別の管理人が精神に異常をきたし、自分の家族を惨殺してしまうという事件が起こったが、小説家志望のジャックは執筆が捗るという理由で気にしない。

しかし大雪で外部と遮断され、ホテル内では異変が・・・

 

以下、ネタバレありです。

 

久々の再見。

怖い映画は何?と聞かれると「シャイニング」は必ず入ります。

それほど強い印象がある映画。

雪に閉ざされた大きなホテル内に管理人の家族が3人だけ。

入ってはいけないと言われる部屋には何が?

そしてどんどん狂っていくジャック。

 

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ジャック・ニコルソンが演じていて、もうインパクト強すぎ。

しかも妻役のジェリー・デュバルの恐怖に慄く演技も凄まじい。

息子ダニーは本当に可愛いのですが、「シャイニング」と言う不思議な特殊能力を持ち、ホテルでの超常現象を目撃して怖い目に遭ってしまいます。

 

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遊ぼう・・・と誘ってくる双子の少女。怖い!

ホテルが薄暗い訳でもないのに、心理的に怖いんです。

撮影の仕方、独特な映像美、音楽の使い方など、監督の強い拘りが感じられますね。

何度も同じシーンを撮りなおすとか、監督自身がもう狂気?

 

で、再見し終わり全体を考えると、「シャイニング」能力の映画とするのは、

少し違和感も。

そのあたりが原作者であるスティーブン・キングが原作と違うと批判した理由の一つなのかなと想像(原作を読んでいないので、比べることはできないのですが)

それからハロランさん(ホテルのコック、シャイニング能力を持ち、ダニーと通じ合う人物)が可哀想で・・・。

この人のおかげで母親と息子が生き延びることが出来たとは言えるものの

こちらも原作と違う扱いのようですね。

 

 

 

さて、再見済ました後、即「ドクター・スリープ」を観に映画館へまっしぐら!

 

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「ドクター・スリープ」

雪山のホテルでの恐ろしい出来事から40年。トラウマから孤独にひっそりと暮らしているダニーの周りで子供ばかりが狙われる殺人事件が頻発する。

ある日、ダニーの前に強いシャイニング能力を持つ少女が現れ、2人で事件の謎を追うことに。そしてついにあのホテルに辿りつく・・・。

 

こちらもネタバレありです。

 

最初のシーンから「シャイニング」のホテル内! 悪夢!

ダニーは40年経ってもトラウマから抜け出せないのですね・・・

狂った父親に殺されそうになったのだから無理もない。

おじさんになったダニーはユアン・マクレガーが演じています。

その後、ストーリーが進むにつれ、あれ?これって本当にシャイニングの続編?

と思うくらい、雰囲気が違うような。

キューブリック版を一旦忘れるくらいの感じで観てました。

何と言うか、今回は超能力バトルが中心?

子供を狙う邪悪な集団トゥルー・ノットとの対決です。

ダニーに助けを求めてきたアブラと言うシャイニング能力の強い少女が

果敢に立ち向かうのです。

まるで大友克洋の漫画みたいで、かなりエンターティンメント色。

野球少年がトゥルー・ノットに襲われるシーンだけは辛すぎて直視できませんでしたが・・・(海外では年間かなりの数の子供が行方不明になるそうで、こんな目に遭っているのではと胸が痛みました)

 

途中までB級?エンターティンメント的な感じで観ていたけど、最後にあのホテルが

出てきた時はさすがにテンション上がりましたね。

そして懐かしのあの人、この人(あの霊、この霊?)、もう大サービス的な。

ホテル自体、時を経て薄暗く、汚くなってるのに、なぜか怖くない(笑)

そして過去を乗り越えるべく 父と、ホテルと対峙するダニー。

 

観終わって、なるほど・・・こんな風に纏めたのかと。

確かに「シャイニング」とは雰囲気は違いましたが、続編?合編?ではありましたね。

原作者が納得する形で、しかもキューブリックへのリスペクトも。

映画の上映時間も長いものの、飽きることなく観ることができました。

 

まあやっぱり映像美や雰囲気はキューブリックの方が強烈です。

ということで、後日、また「シャイニング」を流して観てしまいました(笑)

なんとあの物々しい音楽はカラヤンが演奏していたのですね。

エンドロールで見つけて、ちょっとビックリ。

 

そうそう、中年になったダニーが介護施設で働くくだり、死期間近のお年寄りを

猫が察知して寄り添う場面がありました。

とても綺麗な猫が演じてましたよ。そういう猫が実際にいるというのをTV番組で観たことがあります。

猫にも不思議なシャイニング能力があるのかも。

確かキューブリックスティーブン・キングも猫好きでしたね。