年末のやるべきことがまだまだ出来てないのですが・・・
今年の覚え書きとしてアップしておきたいので。
先月行った岡山の話題。
以前紹介した瀬戸内の芸術祭とはまた別で、やはり3年に一度のペースで開かれている
アート展。今回2回目だそうです。
私は初めての鑑賞。
島々を巡る芸術祭とは違って、市内の街中にアート作品が点在するというスタイル。
歩いて周れる距離なので、一日あれば十分観れるようです。
早速映画館の外壁に何やら文字が・・・。
地図を頼りに観ていきますが、島と違って町の中はなかなか見つけるのが大変?
こんなカラフルな作品が聳え立っていると、ちょっと外国のようにも見えますね。
参加アーティストがほとんど海外からなので、余計にそう感じるのかも。
放送局の前に掲げられたモニターにはなんと不思議なカエルの映像。
しばし見入ってしまいます
そして廃校になっている小学校の会場へ。
体育館で展示されている不思議な楽器たちの音を聞いてから校舎内に入ると・・・
古い・・・(明治20年に建てられたそうです)
照明を落とした展示で、アヤシイ雰囲気にゾクゾク。
これ、映画「シャイニング」ごっこができるのでは。
教室の所々には穴が開いていて、覗き見ることが出来ました。
ある教室には水槽が置かれていて、イソギンチャクなどの生き物が。
これも作品。マシュー・バーニー(歌姫ビョークの元夫さんですね)のもので、
彼が参加していると知った時点で普通の展覧会ではないなと感じましたが、
やはりそうでした(笑)
水槽から窓に視線を向けると、校庭になぜか盛り土。
形状が水槽の底砂と似ているという意見もあって、なるほどと思ったり。
そういえば「シャイニング」にもホテルの部屋に屋外にあるのと同じ迷路の
模型がありましたね。全然関係ないとは思いますが。
校庭に出ると盛り土のところで数人の集団がパフォーマンス。
朝顔が咲いている建物を目指します。
そこにはピンクのプール。なんだかいろいろヤバイ感じです(笑)
ヨーロッパ人の肌の色を平均化したものとか。
この位置からだと、浮遊する宇宙カエルの映像とセットで観れるのです。
もうどこからどこまでが作品やら。
どうやら生い茂ったこのアサガオも放射線照射の突然変異を利用して
開発された作品らしい。
校庭の盛り土の横には
この展覧会のアートディレクターであるピエール・ユイグ自身の作品。
モニターに映し出されるイメージはフランシス・ベーコンの絵画のようで不穏。
彼は科学、生物学などとアートの融合、また作品同士の繋がりも考慮していて
それらは成功していると感じました。
しかも尖がって実験的、刺激的。
ある種のマニアックさもあり。
地域の親しみやすい芸術祭とは違った独自路線と言うのも頷けますね。
廃校での展示でかなり満足してしまったけど、他の場所にも点在しているので
テクテク歩いて周りましたが、撮影NGの作品も多かったです。
2次元アニメの少女が3次元になって現れるパフォーマンスも写真はダメなので
美術館庭園の珍しい竹など。
岡山城付近にも何点か作品がありました。
そういえばこのお城を間近で見たのは初めてです。
ちょうど紅葉が綺麗な季節。
半日ちょっとしか時間がなかったものの、主要なところは周れて良かったです。
独特な味で作品同士が影響を及ぼしあう、生命体のような展示でした。
視覚、聴覚、嗅覚までも(展示会場に香りが!)刺激を受けましたよ。