エクソシストもの!

暑いので、たまにはこんな映画もと・・・

「ヴァチカンのエクソシスト

1987年7月・・・サン・セバスチャン修道院

モルト神父はローマ教皇から直接依頼を受け、憑依されたある少年の《悪魔祓い》

(エクソシズム)に向かう---。変わり果てた姿。絶対に知り得ないアモルト自身の過去を話す少年を見て、これは病気ではなく"悪魔"の仕業だと確信。若き相棒のトマース神父とともに本格的な調査に乗り出したアモルトは、ある古い記録に辿り着く。中世ヨーロッパでカトリック教会が異端者の摘発と処罰のために行っていた宗教裁判。

その修道インの地下に眠る邪悪な魂---。

全てが一つに繋がった時、ヴァチカンの命運を握る、凄惨なエクソシズムが始まる---(映画館サイトより)

 

(以下 ネタバレあり)

 

 

 

エクソシスト」と言うと、まずウィリアム・フリードキン監督の映画を思い出します。昔、TV放映を観て、リンダ・ブレアの迫真の演技に戦慄・・・。全体的な雰囲気も怖っ!となった覚えがあります。

今回の映画はその「エクソシスト」(悪魔祓い)の基本をしっかり守りつつ、最後まで飽きさせない娯楽映画となってるのが面白いですね。

ラッセル・クロウ演じる巨体のアモルト神父はスクーターで駆けつける姿やジョークを飛ばす癖もお茶目。

どちらかというと巻き込まれた感のあるトマース神父はエクソシスト経験もなく、悪魔の煽りにすぐ乗せられる頼りない人物だったのに、アモルト神父と行動を共にするうちに、どんどん逞しくなっていく・・・出来る子だったのね!

バディものでもあり、成長譚でもありました。

ホラーだからと構えたものの、それほど怖さはなかったですね。

でも憑依されたヘンリー君の邪悪な顔での演技、リンダ・ブレアに劣らず凄かったですよ~。

過去の過ちへの後悔などの弱みやトラウマに捕らわれていると悪魔や霊に付け込まれやすいというのは世界共通かなと。

今回は中世の宗教裁判に辿り着きましたが、さてさて。堕天使が悪魔に変化して潜んでいる案件がまだ199件あると?  これは途方もない数!    続編が作られそうな予感。

エンドクレジットの最後に実在したアモルト神父の写真も出てきて、やはりお茶目な人なんでは?と微笑ましかったです。とはいえ、悪魔祓いは壮絶。お疲れさまでしたとしか言えませんね。

今なお、エクソシストたちが活動しているってことも驚きなんですけど!

モルト神父の著書も気になります。体験談、読んでみたいような。