デスロードからのフュリオサ

梅雨入りしましたね。今後大雨も気になります。

 

しばらく映画館に行ってないな~、行きたいな~・・・と言う時に限って観たい映画がなかったり時間が合わなかったり。

「フュリオサ」が気になるけど前作を観ていないし、上映時間が少なくなってて、さてどうしよう。で、前作「マッドマックス 怒りのデスロード」をずっと前にTV録画してたので、とりあえず観てみたら何だこれは!?と驚きながらも面白くて!    かなりぶっ飛んだ狂った世界なのですが、その世界観に浸れば一気に最後まで。

これ自体、マックスよりフュリオサが主役?と言う感じでしたね。

 

前置きが長くなりましたが、やはり観たい!と映画館へ。

(「怒りのデスロード」も劇場で観るべき作品でした・・・)

 

「マッドマックス:フュリオサ」

世界崩壊から45年後・・・。若きフュリオサは故郷である"緑の地"からさらわれ、ディメンタス将軍率いるバイカー軍団の手に落ちる。荒地を掃討する彼らはイモ―タン・ジョーが統べる城塞都市の覇権をめぐって争いを繰り広げていた。復讐を誓うフュリオサは数々の試練を乗り越え、すべてを奪ったこのMADな世界<マッドワールド>をぶち壊すため、ついに覚醒する! (映画館サイトより)

 

「怒りのデスロード」の前日譚となる今作。シリーズのスピンオフ的な位置かな。

謎めいたフュリオサの物語が子供時代から描き出され、いくつかの章に分かれているからかMADな世界は健在ながらも神話のような印象。

 

以下、ネタバレありです。

 

 

フュリオサを演じるのはアニャ・テイラー・ジョイ。

目力が凄いですね~。前回はシャーリーズ・セロンが哀しみを背負いながらも逞しく行動するフュリオサをカッコよく演じてましたが、アニャも頑張ってました。

アクションシーンが多いので大変だったでしょうね。

カッコよいというとフュリオサの母親(チャーリー・フレイザー)も素敵で、早々に殺されてしまい残念。

ここからフュリオサの復讐心が燃え上がるわけですね。

時間をかけて淡々とその時を狙う・・・その強い意思。

砂漠を疾走するマシン(今年は何かと砂漠に縁が~その砂の壁は危険!と砂丘の思い出が蘇ります)、改造車にパラグライダー?に。独特な世界をよく思いつくものだと感心。

白塗りの過激なウォーボーイズたちは最初見た時は山海塾か?と。

ディメンタスが乗るマシンはまるでベンハーみたい。

クマのぬいぐるみを身に付けているのが気になっていたら、子供の形見と言うことで彼も戦いで悲しい経験が?・・・とも思ったけど、かなり歪んでました。

フュリオサと心を通わせて戦っていたジャックはディメンタスによって惨いことになり、もう彼女は止まらない!   復讐を遂げていく方法もどことなく寓話的。

そして「デスロード」に繋がっていくのです。

ジョーの5人の妻を連れて荒廃した世界に希望を求めて旅立つ・・・。

 

「フュリオサ」はリベンジものなので暗さはあるのですが、種を持ち続ける物語でしたね。

彼女の故郷、緑の地の女性たち。

「デスロード」でおばあちゃんになっても逞しく美しかった!

2作とも希望の種を守って次の世代に継承する、そんなテーマを感じました。

ぶっ飛んだ世界ながら(いや現実の世界でも信じられないような狂ったことが行われていますが)フェニミズム視点もあり、評価が高かったのも頷けます。

↓の絵も意図的に挿入されていたのでしょう(模写している場面がありました)

ウォーターハウスというイギリスの画家の作品だそうです。

 

「デスロード」は爆音上映会があったようで、その時観ておけば良かったかな・・・

なんてちょっと思いました。

 

 

我が家のフュリオサ、眼光鋭い!

 

ウォーボーイズのポーズ?