電流戦争

少し前に観ました。

f:id:yun7neco:20200725013033j:plain

題名からして発明家エジソンメインの作品と思いましたが、実際は彼と

実業家のウェスティングハウスの、ゲームと言うよりビジネスバトル。

彼らが進める直流VS交流という点から、やはり原題の「The Current War」(電流戦争)

の方が合ってる気がします。

 

19世紀、アメリカは電気の誕生による新時代を迎えようとしていた。白熱電球の事業化を成功させたトーマス・エジソンは天才発明家と崇められ、大統領からの仕事も平気で断る傲慢な男だった。裕福な実業家ジョージ・ウェスティングハウスは大量の発電機が必要なエジソンの「直流」による送電方式より、遠くまで電気を贈れて安価でもある「交流」による送電方式の方が優れていると考えていた。若手発明家のテスラも、効率的な「交流」の活用を提案するが、エジソンに一蹴されてしまう。そんな中、ウェスティングハウスは「交流」での実演会を成功させ、話題をさらう。(映画館サイトより)

 

今回、映画途中でびっくりすることがありました。

以下、またネタバレありです。

 

まず・・・エジソンさんってこんな人だったのですね。

映画的に変えてる部分もあるでしょうけど、とにかく頑固、譲らない、融通効かない。

ライバルに対してネガティブキャンペーンみたいなことまでやってしまうのには

主人公なのに共感しづらい(笑)

電気椅子開発をするあたりはここまでやるかと怖さを感じました。

でも偉大なことを成し遂げた人物であることには変わらず、天才・・・芸術家なんかも

こういう人物はいますからね。

そしてやはり演じるカンバーバッチ氏はこんな役柄がはまります。

時々、家族に対して不器用な人間らしさを見せたりするのも上手いです。

対するウェスティングハウス、熱くなるエジソンと対照的に冷静に応戦します。

妻とともに、なかなかやり手・・・ビジネスの手腕は彼の方が一枚上手でしたね。

対立でなく、協力という道もあったのに、結局はエジソンのプライドや野望が許さなかったという感じかしら。

 

送電システムについては道を譲った形になったけど、電気の他、蓄音機や映画も

エジソンの発明。こうして今に続く便利なものに繋がっているのですよね。

 

そうそう、映画途中で起ったビックリなこと。

突然、画面が真っ暗になったのです。

ちょうど場面はエジソンの妻が若くして亡くなった後くらい。

え?と思いつつ、最初はなかなか斬新な演出だと。

映画冒頭、暗闇に無数の白熱電球がパッと点灯する場面があったので、関連付けて、

ほほう、これは妻を失った悲しみに、心の灯りが一気に消えてしまったということだな・・・なんて一人で勝手に感心していました。

でもそれにしてはおかしい。だんだん場内明るくなるし。

結局、停電と言うことがわかりまして、しばらくお待ちくださいとのこと。

10分か15分ほどでしたが長く感じました~。

無事に復旧して、ちゃんと途中から上映できたので良かったです。

昔のフィルム上映だったらハプニングはたまにありましたが、シネコンであるとは。

しかも電流戦争の映画で(笑)

 

そんなこんなでちょっと集中が途切れ、映画としてもやや分かりづらい部分が

あったりもしましたが、スタイリッシュな映像、場面展開や耳に残る音楽なども

印象的でしたよ。

 

若手発明家テスラが気になる存在でした。

あまり登場シーンが多くないので、どんな人物か興味津々。

と思ったら、イーサン・ホーク主演で映画化されてるのですね。

観てみたいかも。